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2005年06月11日
愛知万博(1日目)
3月に計画して約3ヶ月。待ちに待った愛知万博についに行ってきた。
6月11日(土)~12日(日)という土日の強行軍である。早速報告したい。
JRの「万博往復きっぷ」で朝一に愛知へ。
愛知は雨模様とのことだが、今更予定の変更はできない。
万博に行く方法は何通りかあるが、JRの往復切符にはJRを利用して行く分の料金が含まれているので、いくら時間がかかろうとこの方法を使うのが妥当である。
名古屋からは万博エキスポシャトル(JR~環状線直通)で万博八草駅へ約40分。
さらに万博八草駅からはリニモで万博会場駅へ約3分。
そして万博をエンジョイ!・・・と簡単にはいかなかった。
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もう6月だし3月のオープニング時点より空いているだろうという甘い考えは間違っていたようだ。
まだ開場10時の1時間弱前なのに、万博八草駅からリニモに乗るために20分待ちという案内。実際には30分くらい待って乗車。
さらに、会場入り口では持ち物検査の影響で30分以上並ぶことに。雨のうえに蒸し暑くてかなりつらい。
結局、11時くらいに入場。すでに中は人、人、人の波。最近、ディズニーランドでもこんなに混んでいないぞ、、、って、土日のディズニーランドは最近経験していないか。こんなもんかの。。。(汗)
早速、一番行きたかった日立パビリオンへ。「うっ!300分待ち??」つまりは、5時間待ちか。これ待ったら一日終わってしまうじゃないか。さらにそのほかの日本の企業パビリオンはすべて1時間半~2時間半以上の待ち時間になっている。なんてこった。とほほ。(涙)
入り口北ゲート近くのお土産ショップで、「お会計待ち最後尾」のプレートを持った人がいたのを目撃した時点でこのくらいの状況を想像しておくべきであった。
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正式な入場券を持っている人は、そのカードの個別番号を利用して1ヶ月前の午前9時からパビリオンを1日最大2箇所まで公式ウェブサイトから予約することができる。もちろん私も1ヶ月前に予約にトライした。しかし、午前8時半すぎくらいから予約サイトにつながりにくくなり、午前9時からはまったくつながらなくなった。なんども予約ページへのアクセスを試みた結果、1時間後くらいにかろうじて以下のパビリオンを予約することができた。
11日(11時):グローバル・ハウス「オレンジ・ホール」+マンモス鑑賞
11日(18時):長久手日本館
12日(11時):三菱未来館@earth
12日(15時):名古屋市パビリオン「大地の塔」
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初日の最初の予約時間が迫っている。手早く入り口付近の立食い軽食屋で名古屋名物の味噌カツがはさまった味噌カツパンを食べていると、となりのおばさんにいきなり話しかけられた。
「わたし、一人じゃこのお弁当食べきれないわ。食べてくれない?」
なぬ?新手の商売か、それとも年上女性からの一目ぼれラブ光線か???ってそんな風に創造力を働かせてしまう私は相当まずいっすね。
予約時間が迫っているので丁寧にお断りして退場。
グローバル・ハウスというと、マンモスが話題である。しかし、マンモス鑑賞よりも私は、一画面あたりの情報量がハイビジョンの16倍という世界初の超高精細映像システム、スーパーハイビジョンと、22.2chの立体音響が楽しめるNHK開発の「スーパー・ハイビジョンシアター」のほうに興味があった。オレンジ・ホールでは、マンモス鑑賞の前にこのシアターを観る事ができるのだ。
本当にシアターの美しさと音響の迫力に興奮・感動した。これはすごい。今までの待ち時間の疲れは吹っ飛んだ。
ちなみに、微妙というウワサを聞いていたマンモスは、確かに微妙だった。意外と写真などで見ていたマンモスより実物は小さく感じ、鑑賞コースも上野動物園のパンダ小屋より短い。
しかし、マンモスよりもシアターや地球の宝物紹介ブースなどのほうが面白かったので、特にマンモスのがっかり感はない。シアターを見る前に配られた、ライトの方向に受信センサーを向けて耳に当てると説明が聞こえるといった小型携帯端末も近未来チックで面白かった。
次は、万博だからこその外国館めぐり。
「グローバル・コモン」として外国館は6つの区域に分かれ、グローバル・ハウスなどがある中央広場を中心に会場内の東西南北に散在している。
まずはオセアニア、東南アジアの国々の館がある「グローバル・コモン6」へ。特にニュージーランド館は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」を手がけたストーリー社がデザインを担当しているとあってかなり期待していたのだが、特に他の外国パビリオンより抜きん出るほどのものでもなく、少々残念。個人的に、外壁に書かれていた「100%ピュア、ニュージーランド」という言葉は???に感じた。
タイ館では、ココナッツのジュースを詰めたヤシの実?を600円で売っており、皆買っていたので私も買ってみた。味は、ココナッツ100%。濃いココナッツ・ミルクという感じか。人によっては好き嫌いがでてしまうかもしれないが、、、めずらしい商品なので買うのもいい体験かもしれない。どちらかというと、同じ店で売っていたパイナップル・アイスのほうがおいしかった。
会場内の各場所をつなぐ約2.6kmの平坦な歩道「グローバル・ループ」をうろうろしていると、頻繁にループを走るトラム(1編成3両のバッテリー駆動の乗り物)や電動自転車型タクシーに出会う。なかなか快適そうなのだが、それぞれ半周500円、1/3周300円と結構なお金がかかる。ぼんびー症候群の私はもちろん乗らないで歩く。
雨が強くなってきたので、中央付近のお土産屋に行ってみた。やはりレジ待ちは30分以上とのこと。今日の帰りや明日はもっと混むと踏んで、早くもお土産あさり。店内は朝のラッシュの電車並みに混んでいて、前に進むのも一苦労。こんなに混んでいるお土産屋は初めてだ。
とにかく、二度とお土産屋で土産を買う余裕はないだろうと考え、衝動買い状態でちょっとでも欲しいと思ったものをどんどん買い物カゴに入れていった結果、過去最高額の土産料金となってしまった。
購入したお土産を手で持ってみると、重い・・・(汗)。うーむ、買いすぎたかもしれない。
気づいたらもう16時を回っている。ここにいると一日が一瞬で過ぎていきそうだ。疲れたので、中央広場横の「こいの池」横にあるアサヒビール提供のレストランで早い夕飯にした。やっぱり飲み物はビールだね。まだ夜じゃないのに酔っ払い・・・。
ちょろっと日本の企業パビリオン・ゾーンに寄ってみたが、相変わらずの大混雑。日立グループ館も300分待ちで変わらない。いったい、300分待ちの最後尾に並ぼうとする人ってどんな気持ちなんだろう。明日朝一で行けば1時間待ちくらいで入れるかもしれないと希望を抱き、今日は日本の企業パビリオンへ行く夢を捨てることにした。
会場の南北を結ぶ交通手段として、トラムや自転車など以外にゴンドラがある。スキー場などで見かけるゴンドラと同じだ。よくまぁ、こんな大きな建造物を立てたものである。万博終了後は撤去してしまうと思うと、なんだかもったいない。
日本の企業パビリオン・ゾーンやメインの入り口ゲートがある北側は大混雑しているので、このゴンドラを使って南へひとっとびすることにした。料金は大人600円。JRの万博きっぷを持っていると200円引きになる。てっきり200円になるんだと思ってチケット売り場で200円出してしまい、赤面。
南には、北欧、東欧など個性豊かなヨーロッパの21カ国が15のパビリオンを出している「グローバル・コモン4」がある。スイス館やイギリス館などを堪能。スイス館は、懐中電灯型の情報携帯端末を持って山の中を探検しながらスイスという国を知っていくという仕掛けでなかなか面白かった。
いろいろと眺めながら中央に戻ってくると、本日最後の予約である長久手日本館の予約時間になっていた。この日本館も、期待を裏切らず、とても面白く感動した。球体の中360度全方位スクリーンという「地球の部屋」で見る映像は迫力満点。日本を紹介する展示もとても面白かった。
日本館を出てくると、辺りはもはや夜。名古屋市パビリオン「大地の塔」外周に設置されている「切り絵灯籠」がとても綺麗であった。
夜の20時からは、毎晩中央のメインのため池「こいの池」で、「こいの池のイヴニング」という水とレーザー光線などを使った大きなショーが開催される。やはり万博に来たからには見ておかなければ!と勢い込んで見たが、、、私の感性がおかしいのか、微妙であった。池の中から登場した大きな温泉ザルのモニュメント?が、滑らかに目を見開いたり口を動かしたりしていたのにはひっくりした。しかし、どうも興奮や感動を覚えることができず、ただただ温泉ザルのモニュメントの不気味さに恐怖。
かなり疲れたので、ショー途中でさっさと見るのをやめ、一日を切り上げることにした。それがよかったのか、帰りのリニモはまだ混んでおらず、待ち時間なしで乗ることができた。
リニモに乗っているとき、となりのおじいさんから話しかけられた。どうやら、リニモの混雑を避けるために一駅歩いたらしい。すごい元気なおじいさんである。そういえば、昼飯中にもおばさんから話しかけられたし、グローバル・ハウスでもとなりにいた初老の夫婦が話しかけてきたっけ。。。私はそんなに害のない顔をしているのだろうか。
追伸
名古屋駅まで地下鉄を使った。必死に座った3人がけの席。なんと後から来た女性が無理やり自分の横に割り込んできて、席は4人がけ使用となった。うーむ、名古屋の人は恐ろしい。
コメントする (2) / トラックバック (1) / wrote by 悠々自適 ( 21:32 )