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2005年06月19日
まもなくレクサスブランド上陸
1989年に米国でスタートしたトヨタの高級車ブランド「レクサス」が今年の8月末に逆輸入で日本上陸する。
注目すべきは、レクサスにもガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドエンジン車を2006年にも投入してくることだ。
すでに、日本国内でもハリアーのハイブリッドを投入していることからわかるように、トヨタはハイブリッド技術を今後全車種へ展開していくようである。すなわち、トヨタはハイブリッド技術をワールドワイドで商用化できるレベルまで完成させたと宣言しているに他ならない。
・・・
そういえば、友人のブログで、ずいぶん前に「トヨタのハリアー(とクルーガー)のハイブリッドカーはすごいらしい。今までエコをうたい文句にしていたハイブリッドだが、マシンパワーの向上に振ったとのこと。どうやら下手なターボよりよっぽど速く、異次元の走りだそうだ。ポルシェが興味を示すのもわかる気がする。このままいくと動力=エンジンという従来の図式が変わるかもしれない。」と書かれていた。
最初のハイブリッド・カー「初代プリウス」は、あまり人気が出なかった上に、作れば作るほど赤字になるという代物であった。しかし、2代目プリウスで速度性能の向上に成功し、2005年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーに輝いている。さらに雑誌で読んだところ、今度のハリアーに搭載したハイブリッドシステムは2代目プリウスの2.4倍の加速性能向上に成功し、ベンツやBMWといった欧州車の加速性能以上の性能を実現したようだ。
これはいろいろな意味ですごいことである。
京都議定書が締結されたように、今後はグローバルなレベルで環境への貢献度がどの業界でも検討課題になる。ハイブリッド車はその点、燃費向上という意味で大きな貢献をすることができる。
さらに注目すべきは、自動車業界をリードしてきた欧州車の加速性能に追いつき、追い越したこと。未だハイブリッド車を商用化させているのは日本のトヨタとホンダ以外には存在しない。低燃費で地球に優しい上、ワールドワイドで通用する欧州車の性能を追い越しているなら文句の付けようがない。
そして、高級車として位置づけているレクサスブランド車にハイブリッドシステムを投入するということから、ベンツやBMW等に代わって世界で「車といったらレクサス」と人々に意識づけようとするトヨタの意図がありそうだ。
高級車に求められるのは、室内の静寂さ。レクサスはその静寂さで米国において10年とたたないうちにベンツやBMWを押さえて高級車市場販売トップの座についた経験を持っているという折り紙つきの高級車である。しかし、まだまだ欧州ではトヨタをはじめとする日本勢はシェアがかなり低いままだ。レクサスハイブリッドはこの欧州における日本勢の地位をかえるかもしれない。いや、私は変えるだろうと思う。なぜなら、まだベンツやBMWといった欧州勢はハイブリッド技術を確立できていないから。世界でエコロジーに敏感な欧州だからこそ、ハイブリッド技術を搭載したレクサスは成功する可能性が高い。
私も、お金が余ったらベンツやBMWなどの高級車を片手間に購入してみたい、、、とか微妙に考えていたりするのだが、これからはレクサスハイブリッドを購入してみたい、、、と考えるようになるかもしれない。
追伸
余談だが、最近トヨタでは、「日本独創」という言葉が流行っているらしい。日本独創とは、「日本独自の可能性を磨き上げて世界に挑戦しよう!」というような意味である。トヨタでは、ハイブリッド技術などがその「日本独自の可能性」なのだろう。私もその考えには賛成だ。所得水準が比較的高くなった現在、世界経済で日本企業および日本人が生き残っていくためには、誰でも学べばできるような商品、技術やサービスだけに力を入れているのでは、賃金水準の低い国々に価格の面で負けてしまう。日本発の商品、技術やサービスを生み出し、世界レベルで勝ち残れるだけの体力をつけさせることがこれからの私たちに必要ではないだろうか。そのためには、社会や企業などにおいて新発明を促す土壌を充実させるための投資が必要だ。
あ、でもその投資資本を生み出すためには社会や企業に余剰利益が必要だわな~。早く景気回復しないと。。。皆さん、お金をたくさん使って景気回復に貢献しましょう!(でも守銭奴の私はレクサスハイブリッドを買うために貯金します。)
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コメントする (4) / トラックバック (20) / wrote by 悠々自適 ( 23:06 )
親切は災いのもと?
今日、湘南新宿ラインの上り電車に乗っていたら、少々酔っ払い気味なのか、鼻の頭を赤くしたおじいさんが大声で「この電車は東京さいくべかのぉ?」と周りの人に問いかけながら途中の駅から乗ってきた。
残念ながらこの電車は埼玉県の籠原(かごはら)駅行きなので、東京駅を通らずに新宿方面へ行ってしまう。東京駅に行きたいならば、同じ線路を走る後続の電車に乗らなければならない。
ところが、問いかけられた周りの人々はおじいさんを完全無視。大声だったからだろうか、それともちょっと酔っ払い気味っぽく見えたからだろうか。
おじいさんは「皆、暗~い顔して返事さくれねぇんだな・・・」とかいいながらしょんぼり席に座った。
・・・
これは、私がちゃんとおじいさんに話してあげないと、後味悪そうだ。う~ん、問いかけられていないのに自ら話しかけに行くのはちょっと勇気がいる。
数分悩んだ後、勇気を振り絞っておじいさんの元へ。
私:「(小さい声で)東京駅へ行かれるのですか?この電車は東京駅には止まりませんよ。」
おじいさん:「(大声で)ん~?おら、東京駅さ、いかね~っぺ。すぐ降りるよ?」
私:「(小さい声で)え?さっき東京駅に行くっておっしゃってませんでしたか?」
おじいさん:「(大声で)そんなこた言ってね~よ。」
私:「(小さい声で)・・・あ、そうですか。なら、何でもありません。」
電車内が静かだっただけに、悪いことはしてないにも関わらず、わたしゃすんごい恥かいたような気がしたよ。まるで、「席に座っていたら目の前に老人が立ったので席を譲ったら結構ですって言われた」ような感覚。いや、違うかな。
もしかして、東京駅に行くかどうか聞いていたのは私の空耳?いや、先日の健康診断で聴力は正常だと言われたが・・・。
コメントする (0) / トラックバック (1) / wrote by 悠々自適 ( 22:09 )