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2005年07月26日

おサイフケータイがヒット!?

昨年7月から始まったドコモの新サービス「おサイフケータイ」が今年7月になってヒットしているらしい。店舗や自動販売機などの会計時に携帯電話をかざすだけで決済完了となるサービス。高額なお金を携帯電話の「おサイフ」に入れることはできないので、主に小額決済向けである。

今まで、おサイフとなるサービス「エディ」に登録した顧客は80万件程度。エディ対応端末の出荷台数は5月末で370万台にも及んでいる中で、この数字は多いとはいえないであろう。

しかし、7月になって急に1日に1万件エディに新規登録というペースになった。どうやら、6月末に始めた「ピッ!とおトク」キャンペーン効果により認知度が急上昇したようだ。また、5%をポイントでキャッシュバックするというお得感が登録件数を後押ししたと言ってよいだろう。対応店舗も全国2万店に拡大しており、今後も対応店舗数の拡大は期待できる。

おサイフを出さなくても携帯電話をかざすだけで支払いできるという利便性は評価に値するだろう。しかし、小額決済にクレジットカードなどを使う風習がない日本において、リアルのお金ではない携帯電話による支払方法が今後定着していくのだろうか。

・・・

たしかに、コンビニなどで数百円の買い物をする際にクレジットカード払いをしようと考えることはない。なんだか数百円のためにわざわざクレジットカードで支払うのは面倒だし、ちょっと恥ずかしい気持ちになるのだ。なぜだろう。

2つの理由が考えられる。
1つ目は、時間的デメリットという点。クレジットカード払いとなると、サイン等の手続きが必要になって会計時間がリアルのお金で支払うときよりも格段に長くなる。デビッドカードだって暗証番号入力といった手続きが必要だ。さっと会計を済ませたいときにはキャッシュのほうが断然早い。
2つ目は、マイナーな支払方法という点。まだまだ大半の人が小額決済時にリアルのお金によって会計を済ませている中、一人だけクレジットカード払いといったマイナーな支払方法を選択するのは恥ずかしいのだ。周りと皆同じであることを好む日本人にとって、マイナーなものは避けられる傾向にあるだろう。

「エディ」は、決済時にサインや暗証番号の入力など必要なく、一瞬で会計終了となる。時間的デメリットはリアルのお金のとき以上に解消された。さらに、おサイフケータイの場合は、カード式のエディが抱えていた「どこでお金をチャージするのかわからない」といったデメリットも解消。いつでもどこでもインターネットバンクなどからお金をダウンロードできるようになるのだ。

この利便性があれば、対応店舗が増え、利用者が増えていけば自然とメジャーな支払方法となっていくであろう。ただし、まずは1人で支払いを完結できる自動販売機やコインパーキングなどの場所から対応機器の設置拡大を行うべきである。


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|カテゴリー:経済独り言

コメントする (0) / トラックバック (0) / wrote by 悠々自適 ( 22:16 )

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