【基礎知識INDEX】
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ハードディスクとは
「HDD(ハードディスクドライブ)」とも記述されるハードディスクとは、パソコンで利用するデータを保存、保管するための代表的な記憶装置のことです。「ディスク」と呼ばれているだけあって、記憶媒体は円盤の形をしており、レコードやCDと同じように回転させながらデータを読み書きします。
何か処理をしようとした場合は、ここからデータがメモリに移され、さらにCPUで加工する、という流れになります。容量の大きさはB(バイト)という単位で表され、数値が大きければ大きいほどたくさん保存する場所があるという意味になります。
また、性能はrpm(アールピーエム:Revolution Per Minute)という数値で表しています。ディスクが1分間に何回転するかを表す数値で、数が大きければ大きいほど高速にデータを読み書きでき、処理が早く感じられます。しかし、最近では、このハードディスクの回転数を書いていない場合もあるのが残念です。
ビデオ編集やテレビ録画といった動画系のデータをたくさん保存、編集したいと考えている場合には、選択できる容量の中でなるべく大容量のものを選びましょう。それ以外の場合には、あまり気合を入れて今お金をかけなくても大丈夫でしょう。CPUやメモリよりも手軽に後から増設できるので、後日容量が足りないと感じてきてから町の電気店などで追加購入しても遅くないと思います。特に「外付ハードディスク」といわれる、ケーブルをパソコンに差し込むだけで増設可能なハードディスクが初心者に人気です。
(参考)
○Eメールやインターネット閲覧中心:40GB以上推奨
○デジタルカメラのデータ保存中心:80GB以上推奨
○デジタルビデオカメラのデータやテレビ録画等:160GB以上推奨
※個人的に、ハードディスクが一番パソコンの中身で壊れやすいものだという認識があります。CPUやメモリなどと異なって、円盤をひっきりなしにぐるぐる回し続けるという、動作を伴う機械なので仕方ないのかもしれません。最初に壊れるのはハードディスクだと思っていてよいでしょう。そのため、必要以上のハードディスクを選んでも、満足するまで使う前に壊れる可能性があります。もちろん壊れたらデータはすべて消滅してしまいます。ハードディスクにかけるお金があったら、DVDやMO、外付けハードディスクといったバックアップ(予備)を取るための機械にお金を使いましょう。
SATAとIDEの違い
例えば、
160GB SATA 3.0Gb/s HDD
160GB IDE 3.0Gb/s HDD |
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という選択肢があった場合、両方とも同じ160GBの容量ですが、データ転送速度が異なります。
160GBの後に書かれている「SATA」と「IDE」が、ハードディスクの種類をあらわしています。「IDE」というのが、今まで標準だった方式で、「SATA」が今後主流となる予定の方式です。SATAのほうがIDEよりも基本的にデータ転送速度が早いので、同じ容量のハードディスクならSATA方式を採用しているハードディスクのほうが高速といえます。資金に余裕がある場合は、SATA方式を選んで損はありません。
パーティションとは
パーティションとは、ハードディスクの“仕切り”のことです。
例えば、100GBのハードディスクを選択した場合、通常パソコンを開くと
といったようになります。これをパーティション設定して仕切りを作ると、
パーティション設定 Cドライブ:60GB、Dドライブ:40GB
パーティション設定 Cドライブ:40GB、Dドライブ:60GB
パーティション設定 Cドライブ:20GB、Dドライブ:80GB |
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といったようにできます。本来、ハードディスクは1台の記憶装置としてパソコンに認識されますが、パーティション設定をするとハードディスクの容量を分割して、まるでハードディスクが複数あるかのように設定することができるのです。
買ったソフト本体はCドライブ、自分で作ったデータはDドライブ、といったように整理整頓できたり、Cドライブが動かなくなった場合でもDドライブのデータだけは助けられる可能性が高くなったり、といったメリットがあります。ただ、初心者にとっては複雑なので、購入時にパーティションを分けるサービスを選ぶ必要は無いかもしれません。
(余談)
Q:パソコンを開くと、なぜか「Cドライブ」がハードディスクとして割り当てられていて、A、Bドライブが存在しません。なぜ?
A:フロッピーディスクドライブがA、Bドライブに割り当てられているからです。近年、フロッピーディスクは容量が少ないので利用されなくなりつつありますが、以前はデータ保存先として真っ先に利用するのがフロッピーディスクドライブでした。そのため、パソコンでもアルファベットとしてCより先に来るA、Bをフロッピーディスクドライブ用に割り当てていました。そのなごりですね。
RAIDとは
複数のハードディスクをまとめて1台のハードディスクとして管理する技術で「レイド」と呼びます。高速性や安全性のレベルによって、「RAID-0」から「RAID-5」まで6つのレベルがありますが、よく利用される「RAID-0」と「RAID-1」について説明します。
「RAID-0」:データストライピング
複数のハードディスクを1台のハードディスクとして動作させる機能です。データを複数のハードディスクに分散させるので、1台のときよりも高速にデータを読み書きできます。
「RAID-1」:ミラーリング
同じデータを複数のハードディスクに記録させる機能です。もし片方のハードディスクが壊れても、もう片方に同じ情報が記録されているので安心です。
RAIDは高級な機種でよく選択肢に現れてきますが、ハードディスクを複数台購入するのでお金もかかります。初心者なら手を出さなくてもよいでしょう。ハードディスク故障が怖いならば、外付けハードディスクやDVD、MOなどを購入してバックアップをこまめにとることで代替できます。
□次に確認しておきたい知識→光学ドライブ
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